歯車技術とオートメーションシステム

バッテリーパックの自動解体

Eモビリティにおける循環型経済

使い捨て社会から循環型経済へ

再利用、再生、リサイクル

工業国における原材料の無制限な消費は、環境に非常に大きな負担をかけます。世界が目指す持続可能性目標のひとつは、持続可能な生産・消費行動を確実に行い、資源の消費を大幅に削減することです。循環型経済は、再生が出来ない原材料の消費を必要としない成長に移行するチャンスを提供します。

現代の循環型経済は、廃棄物の発生防止、リサイクル、エネルギー回収、そして安全な処理がどれほどできるかに大きく依存しています。その目的は、可能な限り資源を循環させ、有害物質を取り除き、廃棄物を二次原材料として経済循環に再び取り入れることです。廃棄物を貴重な原材料として有効に活用することは、天然資源保護への貢献となります。

再利用、修理、リサイクルが製品の設計や製造過程であらかじめ考慮されていれば、循環型経済に大きく貢献することができます。

バッテリーパック解体用パイロットプラント

循環型経済におけるバッテリーの重要性

クライメイトニュートラルを実現するモビリティという概念を背景に、自動車産業は現在大きな変革期を迎えています。

そして、バッテリーを使用する電気自動車への需要の高まりは、寿命を終えたバッテリーの環境に及ぼす影響だけでなく、原材料の安全性や入手可能性、ひいてはヨーロッパや各国の産業の競争力にも疑問を投げかけています。

バッテリー部品を再利用するかリサイクルするかにかかわらず、部品を解体することは、バッテリーシステムに限らずすべての部品に共通の最初に必要なステップです。

高電圧バッテリーの解体

これまでは、バッテリーシステムの解体には時間とコストがつきものでした。なぜなら、現状ではまだ、使用済みのバッテリーの回収量が少なく、また、バッテリーも多種多様であるため、コンポーネントは通常手作業で分解されなければならないからです。

画像出典: Volkswagen AG

高電圧バッテリーを解体する初のパイロットプラント

ドイツ連邦教育・研究省が推進している共同プロジェクト「高度に統合されたエレクトロモビリティコンポーネントのための循環型生産(ZIRKEL)」の活動の一部として、業界パイオニアの一角を占めるリープヘルは、ドイツ、ヴォルフスブルクの研究キャンパスOpen Hybrid LabFactory(OHLF)に高電圧バッテリーシステムの自動解体システムを納入しました。

このシステムは接合部の分離機能に加え、解体された部品の取り外しと、この目的のために用意されたコンテナに分別搬送するためのマテハン機能も備えています。

解体には、リサイクル価値が高く、バッテリーシステムに複数回再使用されるコンポーネントに焦点を当てることが必要です。

このリープヘルのシステムを使用することで、高度に自動化された解体のための新しい取り組み方法を開発し、リサイクル可能な製品設計のためのガイドラインや推奨事項を導き出すことが可能となります。

01/03

ねじ外しプロセス – 研究から製品化まで

LHDismantle:高電圧バッテリーの非破壊解体

Daniel Reischmann, Technical Sales Automation E-Mobility / Battery & Technology Solutions

Daniel Reischmann

Technical Sales Automation E-Mobility / Battery & Technology Solutions

あなたにお奨め

パレットハンドリングシステム

マシニングセンターの自動化に完璧なソリューションを提供する当社の多様なパレットハンドリングシステムをご覧ください

オートメーション

Liebherrオートメーションシステムの最新のイノベーションを御覧ください。

販売 & サービス

Liebherrの歯車加工機とオートメーションシステムの販売およびサービス担当者はこちらで検索。