歯車技術とオートメーションシステム

LGG 300 - 500 / 700 M

オールラウンダー。

Highlights

  • 機械長さ - 3,500 mm

  • 機械幅 - 2,700 mm

  • 機械高さ - 4,000 mm

  • ワーク直径 - 300 - 700 mm

  • 軸の移動 - 1,000 mm

  • シフトの移動 - 230 - 350 mm

  • テーブル上の最低位置 - 60 mm

  • 研削ヘッドの旋回角度 - 45 °

  • ワークの回転数 - 1,000 min-1

幅広いワーク対応力
様々な歯車加工技術
パワフル

マシンコンセプト

創成研削、成形研削、内歯車研削を1台で

ジョブショップや部品製造メーカーにとってワークへの対応力の広さほど重要なものはありません。新LGGシリーズはあらゆる用途と、大量生産に対応するために特別に開発されました。創成研削、成形研削、内歯車研削の3つの加工が一台で可能です。様々な加工ができることで、多様なワークの加工が必要なユーザーに大きなメリットを提供するとともに、将来を保証する投資となります。

このマシンは個々の用途に合わせて仕様決定することができ、大バッチ生産にも完璧に対応できます。その場合には、プラスチックチェーンコンベアやロボットシステムなど外部オートメーション装置を使用します。

LGGは、市販のこのクラスの中で最も強力な創成・成形研削盤です。新しい研削ヘッドGH 320 CBでは、モジュール14までのワークを効率よく、最高品質で研削することが可能になりました。LGG 700 Mはマニュアルローディング式の研削盤で、最大500 mmまでのワークを創成研削、700 mmまでのワークを成形研削することができます。

X1 – 砥石軸ラジアル移動 | V1 – 砥石のタンジェンシャル移動 | Z1 - 研削ヘッドのアキシャル移動 | B1 – 砥石回転 | C2 – テーブル回転| A1 – 研削ヘッドの旋回| Z4 – テールストックの縦スライド | C3 - リングローダーの回転

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LGG 700 M

Liebherrは、小ロットサイズでも最大限のワーク対応力を発揮するマニュアルローディング式の創成・成形研削盤も提供しています。

  • 創成研削最大ワーク直径(㎜):500
  • 成形研削最大ワーク直径(㎜):700

この機械での搬入は手作業でのみ行われます。機械ルーフに設置されたハンドリング装置(クレーン)とNC旋回式心押し台アームを利用できるため、手作業とはいえ搬入は簡単です。

外歯と内歯の研削ヘッド

LGGにはプロセスにぴったりの外面研削ヘッドと内面研削アームが用意されています。スピンドルに内蔵されているバランサーシステムは、両外面研削ヘッド(GH 320とGH 240 CB)に使用されます。GH 320 CBでは、バランサーシステムは心棒に統合されています。

新しいタイプの研磨材を使用する場合などに、高い駆動力と回転数が大きなメリットとなります。最新のツールクランプにより、簡単かつ迅速な研削マンドレル交換が可能です。

衝突の危険性が高いワークや、特殊な歯車修正には、小径の研削工具を使用することができます。

研削ヘッドGH 320 CBでは、14㎜ モジュールまでのワークピースを効率よく、最高品質で研削することが可能になりました。

研削ヘッド GH 240 / 200 CB

テクニカルデータ GH 240 CB

回転速度 (rpm): 12,000
主軸駆動力 (kW): 28.5
最大可能モジュール 創成研削(mm): 7
最大可能モジュール 成形研削(mm): 14
電着CBNツール:可
砥石寸法 (直径x長さxボア径): 240x200x76.2

テクニカルデータ GH 200 CB
回転速度 (rpm): 17,000
主軸駆動力 (kW): 28.5
最大可能モジュール 創成研削(mm): 5
最大可能モジュール 成形研削(mm): 14
電着CBNツール:可
砥石寸法 (直径x長さxボア径): 240x200x40(76.2)

GH 320

回転速度 (rpm): 7000
主軸駆動力 (kW): 28.5
最大可能モジュール 創成研削(mm): 9
最大可能モジュール 成形研削(mm): 14
砥石寸法 (直径x長さxボア径) (mm): 275(320)x160x160

GH 320 CB

駆動力 (kW): 28.5
回転速度 (rpm): 10,000
最大切削速度 (m/s): 80
最大可能モジュール 創成研削(mm): 14
最大可能モジュール 成形研削(mm): 14
シフトストローク (mm): 350
砥石寸法 (直径x長さxボア径) (mm): 320x250x110
仕様:全ての研削ヘッドに内歯研削ヘッドをご用意しています。

LGG 300、LGG 380、LGG 500、LGG 700 Mで使用可能

迅速かつ簡単に段替え

装着可能な内歯研削ヘッドは、外歯研削ヘッドに素早く簡単に取り付けることが可能で、主軸から駆動されます。ご要望に応じて、その他の研削ヘッドをご用意することもできます。

たった30分で外面研削から内面研削へ

動画

遊星歯車、モジュール14、創成・成形研削盤LGG 500での歯車研削

インラインプロセス監視

自動化されたプロセス監視

当社のソフトウェアは継続的に研削やドレス全体をリアルタイムで監視します。人為的ミスやエラーの見落としを心配する必要はもうありません。パラメーターが指示された制限値を超えた場合にソフトウェアが瞬時にそれを検知します。

先進的な限界値調整

ソフトウェアはスマートな学習プロセスを用い、お客様のプロセスに最適な限界値を決定します。ワークのティーチングデータや品質検査室での詳細な測定に基づいて、ソフトウェアは、ワークとその加工条件に合わせた正確な限界値を設定します。

色分け表示と自動反応

ワークが事前定義された限界値を超えてしまった場合、ソフトウェアの中でそれが色分けされて表示されます。これによって、制限値オーバーの発生を即時に視覚化して、検出されたエラーに対し、自動で機械に事前にプログラムされているアクションを起こさせることができます。

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機内測定

すべての研削ヘッドには、旋回式プローブが装備されており、 これを使用して機上測定が可能です。機内のギア測定がオプションでご利用いただけます。ワーク品質を定期的にチェックすることができます。また、ツール交換時や新規部品の段取り時に測定室からの結果を待つ必要もありません。

歯車測定

  • 歯形と歯すじ
  • 歯溝振れ、単一ピッチ誤差、累積ピッチ誤差
  • バイアス測定
  • 研削取り代測定システム
  • ロールアングル測定
  • 基準による測定

可動式/固定式歯合わせセンサー

加工技術

将来ニーズへの準備も整っています

ギアの種類

  • 非対称歯形
  • べべロイド歯車
  • ダブルヘリカルギア(山歯、ヘリンボーン歯車)
  • サイクロイド歯車

歯車修正

  • 歯形と歯すじ修正
  • 自由歯面形状

サイクロイド歯車

サイクロイド歯車は、寸法精度、表面品質、優れた歯形やピッチ、内輪のローラーに完全に嵌合するローラーなど、複数の要件を満たす必要があります。Liebherrはサイクロイド歯車のために新技術を開発:外歯サイクロイド歯車を創成研削で単体でもぴったりと合わせた2枚重ねでも製造することができるようになりました。これにより数量に応じて、従来の成形研削に加え、連続創成研削でも加工することができるようになりました。

非対称歯車の創成研削

非対称歯車は左右歯面の不均等な負荷に強度を個別に合わせることができます。

非対称歯車のメリット:

  • 歯元応力と歯面のヘルツ接触応力を低減
  • 歯面すべり率の向上
  • 歯面ピッチングおよび歯元曲げ強度の向上
  • 動力伝達能力(歯の単位体積当たりの最大伝達力)の向上
  • 長い製品寿命
  • 効率の向上
  • ノイズや振動の低減
  • より安定した運転

非対称歯車の創成研削の要件

マシン技術:

  • ドレッサーと研削砥石の心合わせ
  • 非対称研削砥石とワークの心合わせ
  • ドレスごとの非対称歯形と歯筋の初回測定
  • 負荷時の歯面接触状態の精密な制御と調節技術

加工技術:

  • ドレスおよび研削のパラメータの相互調整
  • 適切な研削砥石仕様の選択
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トポロジー形状の補正

  • TF – バイアスを発生させない研削
  • DFT – ばらつきのないトポロジー研削
  • GER – 三角形状の創成エンドリリーフ

ノイズ低減のための修正

  • SSG - ノイズ低減シフト研削
  • NEO – ノイズ起振力最適化修正

小径砥石での創成研削

ファイン研削とポリッシュ研削

なぜ、歯面には修正や超仕上げが必要になるのでしょう?

その理由は:

  • 耐摩耗性の向上
  • 摩擦損失の低減
  • 歯面耐久性や歯元強度の向上
  • 効率の向上
  • 製品寿命の長期化(歯車およびギヤボックス)

Liebherrのソリューション:ファイン研削とポリッシュ研削

ファイン研削やポリッシュ研削により滑らかな表面粗さを実現することができます。これによりギアの動力伝達能力や効率を向上することができます。

DIP – Dresser independent profile modifications

(ドレッサーによる自律型歯形修正)

Liebherrが開発したDIPは、ドレス可能な研削ウォームを使用した特殊かつ柔軟な歯車研削プロセスです。これにより、ドレス工程で成形ロールを使用した場合に、ワークの歯形修正に影響を与えることができます。特に、圧力角の修正、歯面クラウニング、歯先および歯元修正を具体的に指定し、研削することができます。成形ロールを使用するとドレス工程が大幅に高速化し、ウォームの表面が一般的な量産品の表面と一致するというメリットがあります。

非対称歯

非対称歯の主な利点は、駆動面にかかる接触面圧の低減です。これにより出力密度が高まります。さらに、左右の歯形を非対称にすることにより振動の発生を大幅に低減し、減速機からのノイズを抑えることができます。Liebherrが開発した「センタリング調整技術」により、非対称歯形であっても両歯面を同じ取り代で研削することが可能となり、従来のギアと変わらない生産性を実現できます。

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ドレス不要のCBNで創成と成形研削

CBN創成研削

  • 加工時間短縮(2パス研削)
  • ドレス不要
  • 非常に小さい研削焼けリスク(短い接触時間とCBNとスチールボディの熱伝導率の高さ)
  • 汎用性のある工具デザイン
  • 長い工具寿命
  • 高い工程安定性をもつロバスト性の高い工法
  • モジュール 1.0~5.0 mm
  • 歯幅の長い外歯車
  • 大バッチ生産が可能で、3直生産に最適
  • 単体砥石に荒と仕上げの組み合わせ
  • 様々な寸法が可能:
    直径 60 /140 / 170 mm
    幅 2x 96 / 140 / 200 mm
  • 工具仕様:
    スチールボディ、単層CBNコーティング
    10~15回再コーティング可能
    ニッケル系金属ボンド
  • 標準的なCBN粒度:
    仕上げにはB76およびB91
    荒にはB251
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CBN成形研削

  • 極めて高品質な歯形品質
  • CNC(A軸、V軸、X軸)で圧力角を補正可能
  • 長い工具寿命
  • 創成形状でない歯形や複雑な形状の歯車研削
  • モジュール 1.0~8.0 mm
  • 外歯・内歯の加工
  • 衝突の危険がある歯車(ディスク径 < 30 mm)
  • 小~中ロット

ワークハンドリング装置搭載

オートメーション

最高レベルのユーザーフレンドリーな操作

機能を最適化した新しい操作盤LHStationとLHMobile

操作盤は、プログラミングとマシン操作を2つの装置にスマートに割り当てました:データ入力とプロセス監視用の大型固定モニターLHStationと、コンテキストセンシティブなユーザーガイダンスを持つ標準装備のハンディタイプのセットアップ用操作ユニットLHMobile。これらには、マルチタッチスクリーンと、素早く安全な操作を実現するタッチセンサー技術が搭載されています。

持ち運び可能なハンドヘルド操作ユニット LHMobile

  • 10インチマルチタッチスクリーンを標準装備
  • コンテクストセンシティブに表示されるPLC/NCボタンやプログラムの状態などのビュー
  • 最大限の安全性を確保する有線での信号伝送

Liebherrのプログラミングシステム:セットアップ時間を25%短縮

LHGearTecソフトウェアは、ワークやツールデータの入力、そしてワーク補正からプロセスのモニターまで、システムが一貫してユーザーをガイドします。ユーザーガイダンスはユーザーとLiebherr設計者間の徹底した協力の下で改良されています。

詳細はこちら

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テクニカルデータ

機械長さ
3,500 mm
機械幅
2,700 mm
機械高さ
4,000 mm
軸の移動
1,000 mm
テーブル上の最低位置
60 mm
研削ヘッドの旋回角度
45 °
ワークの回転数
1,000 min-1

Variants

VariantsLGG 300LGG 380LGG 500LGG 700 M
ワーク直径 (mm)300380500700

LGG 300 - 500 / 700 M