歯車技術とオートメーションシステム

LCS 600 - 1200

大型サイズ。素晴らしい技術。

Highlights

  • ワーク直径 - 600 - 1,200 mm

  • 軸の移動 - 1,450 mm

  • シフトの移動 - 320 - 350 mm

  • テーブル上の最低位置 - 200 mm

  • 研削ヘッドの旋回角度 - 45 °

  • ワークの回転数 - 250 - 350 min-1

モジュール14㎜までの創成研削
ワーク径最大1,200 mmまでの創成研削
最大800 mmのワーク径、最大1,000 kgのワーク重量に対応するオートメーション

マシンコンセプト

新しい歯車研削盤LCSシリーズ3は優れた効率と対応性を特徴とする精密研削マシンです。: 普通砥石または電着CBNコーティングをした工具での創成と成形の研削が可能です。

ドレスして使用するネジ状砥石やディスク砥石による歯車研削は長年に渡り使用されてきた信頼のおける工法です。今日では最新の焼結コランダム工具の使用により非常に優れた性能を発揮しています。

LiebherrのLCSシリーズはどちらの工具でも制限なく使用でき、さらには全く新しい分野でも採用されています。風力発電で使用されるような大型ギアのギア研削はその一例です。

定評のある研削ヘッドは、モータースピンドル回転速度最大12,000 rpmまで使用可能です。とても優れた熱安定性は最高品質のための必須条件です。

両端に設置した自動バランス付きのクランプにより、工具の高い剛性を保証します。最大10m/minの送りと100m/secの切削速度が可能です。

直径最大800 mmまでのワークは、2ステーションリングローダーを使って自動的に積み下ろし可能です。無人運転に対応したストレージシステムをご用意しています。

A1:研削ヘッドの旋回|B1:砥石回転|B3:ドレッサー軸|C1:テーブル軸|C3:リングローダーの回転|C5:ドレッサー旋回軸|V1:砥石のタンジェンシャル移動|X1:砥石軸のラジアル移動|Z1:研削ヘッドのアキシャル移動|Z4:テールストックの縦スライド|Z5:リングローダーの垂直動作

ダブルドレッサー

インバーター制御の2本の独立ドレス軸を備えた、ネジ状砥石やディスク砥石のドレスを行うダブルドレッサー。

機能原理:

  • 片面ドレッシング
  • 回転型のラジアスフォームロールによる歯先のドレス
  • C5軸による圧力角の補正

メリット:

  • 対応幅の広さと容易な操作
  • 丸め制御により、歯形歯面から歯元カーブへの段付きを回避
  • ドレスプレートに比べ寿命が長いラジアスフォームロール
  • 研削砥石の先端部の欠けを回避する高いプロセス安定性を実現

導入例

動画

創成・成形歯車研削盤LCS 700で大モジュールの歯車研削

創成・成形歯車研削盤LCS 600でドレス、研削、ローディング

研削ヘッド GH 3.0

駆動力 (kW): 35
回転速度 (rpm): 12,000
最大切削速度 (m/s): 80
最大可能モジュール 創成研削(mm): 12
最大可能モジュール 成形研削(mm): 20
シフトストローク (mm): 320
砥石寸法 (直径x長さxボア径) (mm): 320x230x110

研削ヘッド GH 320 CB

駆動力 (kW): 28.5
回転速度 (rpm): 10,000
最大切削速度80 m/s
最大可能モジュール 創成研削:14 mm
最大可能モジュール 成形研削:20 mm
シフトストローク(タンジェンシャル方向)350mm
砥石寸法 (直径x長さxボア径) (mm): 320x250x110
仕様:この研削ヘッドには異なる内歯研削ヘッドが用意されています。

機内測定

すべての研削ヘッドに歯車検査用の旋回式プローブを取り付けることができます(オプション)。

歯車測定

  • 歯形と歯すじ
  • 歯溝振れ、単一ピッチ誤差、累積ピッチ誤差
  • バイアス測定
  • 研削取り代測定システム
  • ロールアングル測定
  • 基準による測定

動画

歯車研削盤LCS 600の機内測定

可動式歯合わせセンサー

加工技術

未来への準備万端

将来ニーズへの準備も整っています

  • 非対称プロフィール
  • 傘歯車
  • ダブルヘリカルギア
  • サイクロイド歯車

歯車修正

  • 輪郭と歯面修正
  • 自由な歯面形状

非対称歯車の創成研削

非対称歯車は左右歯面の不均等な負荷に強度を個別に合わせることができます。

非対称歯車のメリット:

  • 歯元応力と歯面のヘルツ接触応力を低減
  • 歯面すべり率の向上
  • 歯面ピッチングおよび歯元曲げ強度の向上
  • 動力伝達能力(歯の単位体積当たりの最大伝達力)の向上
  • 長い製品寿命
  • 効率の向上
  • ノイズや振動の低減
  • より安定した運転

非対称歯車の創成研削の要件

マシン技術:

  • ドレッサーと研削砥石の心合わせ
  • 非対称研削砥石とワークの心合わせ
  • ドレスごとの非対称歯形と歯筋の初回測定
  • 負荷時の歯面接触状態の精密な制御と調節技術

加工技術:

  • ドレスおよび研削のパラメータの相互調整
  • 適切な研削砥石仕様の選択
01/02

トポロジー形状の補正

  • TF – バイアスを発生させない研削
  • DFT – ばらつきのないトポロジー研削
  • GER – 三角形状の創成エンドリリーフ

ノイズ低減のための修正

  • SSG - ノイズ低減シフト研削
  • NEO – ノイズ起振力最適化修正

動画

歯車研削盤LCS 800での歯車研削およびドレス

オートメーション

LCS 600、LCS 700、LCS 800で利用可能

手作業でまたはロボットNCリフトステーションでローディング
L型扉付き加工室(手動またはロボットNCリフトステーションでのローディング)
ヘビーデューティーコンベア(SLB)
ヘビーデューティコンベアの外部オートメーション
ロータリーテーブル
ロータリーテーブル

テクニカルデータ

軸の移動
1,450 mm
テーブル上の最低位置
200 mm
研削ヘッドの旋回角度
45 °

Variants

VariantsLCS 600LCS 700LCS 800LCS 1000LCS 1200
ワーク直径 (mm)6007008001,0001,200
ワークの回転数 (min-1)350350250250250

LCS 600 - 1200