歯車技術とオートメーションシステム

LC 300 - 500 / 700 M

機能フル装備。あらゆるワークに対応。

Liebherrのホブ盤は、汎用的に利用するための要件を最適に満たします。当社の高性能ホブ盤は生産性に優れ、最高品質のフライス加工を実現します

  • モジュール - 3.50 - 16.00 mm

  • ワーク直径 - 300 - 700 mm

最高のワーク対応力

  • 拡大した加工スペース
  • 長尺シャフトに対応したNCカウンターコラム
  • 加工可能ワークの種類を広げるホブヘッド
  • FlexChamfer: 市場で最も自由度の高い面取りソリューション

最高の生産性

  • 最適設計駆動装置による高速化した軸動作
  • 最新鋭の工具や加工条件が使用可能な高性能ホブヘッド
  • Liebherrのクイックチェンジクランプ治具による短い段取り時間

改善されたエルゴノミクス

  • アクセスを容易にする折りたたみ式ステップ
  • 保守作業を容易にする最適化されたアクセス性
  • LHStation および LHMobileにより人間工学に基づいた機械操作が可能

機械のコンセプト

Liebherrホブ盤は、あらゆる用途に合うように最適化されています。この高性能ホブ盤は生産性が高く、最高の品質を最高の生産能力で製造することが可能です。

  • より大きくより長い工具に対応したホブヘッドにより生産性とワーク対応力が大きく向上
  • ChamferCutと新しいFlexChamferによる最大径500 mm、モジュール7 mmまでのワークの同時面取り
  • 拡大した加工スペースによる最高のワーク対応力
  • NC制御のカウンターコラムによる段取りを大幅に容易化
  • 最大100 kgまでのワークに対応したリングローダーによる機内オートメーション
  • マシンの操作プログラムはLHStation & LHMobile と LHGearTecを用意
  • マシンベッドの再設計最適化による切粉排出の改善

高性能かつ妥協を一切排除

高性能ホブヘッド HH 240は、最大12 mmまでのモジュールのワークを加工することができます。変速ギアにより、回転数は最大3,000rpmまで可能です。カウンターベアリングのスライド幅が大きので、非常に長い工具でも、短い工具でも使用することができます。標準で、最大直径240 mmのホブにも対応できるようになりました。

特に高いトルクが要求される場合は、変速ギアボックス付きのカッターヘッドが最適です。様々なギア比の中から、お客様のニーズに合った最適な設定を選ぶことができます。

駆動力 (kw): 27
最大モジュール (mm): 12 / 12 / 9 / 3.5
回転数 (rpm): 600 / 900 / 1500 / 3000
ギア比: 12 / 8 / 5 / 2.5

歯合わせ装置または歯車検査を行う旋回式プローブをオプションでホブヘッドに装着することができます。

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マシンテーブル

歯切り加工には完全にゼロバックラッシュのワーク駆動装置が必要です。一般的な加工には、プリロードをかけたゼロバックラッシュのギア式の高トルクのテーブル駆動が用意されています。ハイパフォーマンス加工(HPC)には、回転数と精度に関してあらゆる要件を満たす、動的性能が特に優れたダイレクトドライブが用意されています。

T 100 / T 170

回転数 (rpm): 100 / 170
最大テーブル荷重 (kN): 18

T 400 D

回転数 (rpm): 400
最大テーブル荷重 (kN): 16.5
駆動力 (kW): 21.8

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完璧なドライ加工

新世代機の開発では特にドライ加工の完成度に注意を払いました。最適設計されたマシンベッドにより、切粉排出はさらに改善されています。さらに、マシンテーブル、マシンベッド、マシンコラム、フラットガイドなどの重要なコンポーネントはステンレス板によって覆われ、熱を帯びた切粉が機械へ高温による影響を及ぼさないようにしています。これにより一定の温度による運転が確保され、歯切りの品質およびプロセスの安定性に好影響を与えます。

NC制御のカウンターコラムとリングローダーによるオートメーション

NC制御されたカウンターコラムは段取りの手間を低減し、HMIにより迅速かつ簡単な設定が可能です。カウンターコラムのストロークは750 mm(超ロングシャフト用)でクランプ力は高く最大13 kNまで。標準で、マシンは落下方向の動作に対する衝突監視機能を装備しています。

リングローダーによるワークの機内オートメーション

リングローダーは、最大重量100 kgまでのワークをローディングすることができます。支点開閉タイプのグリッパーまたはパラレルグリッパーが使用可能です。両システムは、クイックチェンジシステムと組み合わせることができます。

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最大限の使いやすさ

最適化された操作盤LHStationとLHMobile

操作盤に関しては、プログラミングと操作の機能を2つのコンポーネントにスマートに割り振っています。データ入力とプロセスモニターのできる大型固定モニターを持つLHStationと標準品のハンドヘルド端末です。いずれもセットアップの際に、クリックでヘルプが表示されます。どちらの操作盤にも、素早く安全に操作のできるタッチセンサー付きのマルチタッチスクリーンが搭載されています。

ハンドヘルド操作ユニット LHMobile

  • 10インチマルチタッチスクリーンを標準装備
  • PLC/NCボタンやプログラムの状態などはクリックで表示
  • 最高の安全性を確保する有線信号伝送

Liebherrのプログラミングシステム:セットアップ時間を25%短縮

LHGearTecソフトウェアは、ワークやツールデータの入力、そしてワーク補正からプロセス監視までシステムが一貫してユーザーをガイドします。ユーザーガイダンスはユーザーと設計者間の密接な協力の下でアップデートされています。

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また、2カ所の加工位置へのアクセスを自由に行えることも数ある改良点の中の一つです。さらに、人間工学に基づいた折りたたみ式ステップが標準装備され、アクセスがさらに容易になっています。

また、両加工プロセスの段取りを自由に行えることも数ある改良点の中の一つです。さらに、人間工学に基づいた折りたたみ式ステップが標準装備され、アクセスがさらに簡単になっています。

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優れたメンテナンス性

生産性を保証するための必要条件となるのは、メンテナンス作業時のマシンへの最適なアクセス性です。そこで、必要なすべてのメンテナンスアクセスのためのドアが装備されています。 また、さらに特定の状態を迅速かつ簡単に監視できるよう、メンテナンスドアに窓ガラスが組み込まれています。これにより、マシンオペレーターまたはメンテナンス担当者は信号を外側から極めて素早く読み取ることができます。 さらに、油圧ユニットの騒音を継続的に低減する油圧システムのハウジングが、新しいマシン設計に統合されています。

歯切りと面取りの同時加工

ChamferCutユニット内蔵のLC 300 / 500 DC

LC 300 / 500 DCには、オペレーター側にChamferCutユニットが内蔵されています。このユニットは使いやすさが向上しています。例えば、オペレーターは歯切りと面取りの両方の加工位置に邪魔されることなくアクセスできます。また、切粉排出も大幅に改善されました。実績のあるLiebherrリングローダーにより、ワークは歯切り加工位置から面取り加工位置まで素早く効率的に搬送することができます。これにより、ChamferCutまたはFlexChamferを使用した面取りはホブ加工と並行して行うことができます。面取りユニットの特長は、標準仕様で6軸のNC制御が行われることです。異なる歯形形状に対する設定、補正、調整は、ユーザーフレンドリーなソフトウェアで迅速かつ簡単に実行できます。

改良されたホブ盤シリーズでは、同時面取り加工がさらに改善されています。切粉の完璧な除去が可能となり、切粉の堆積をほぼ完全に排除できます。

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ChamferCut と FlexChamfer

面取り技術としては、既存のChamferCutと新開発のFlexChamfer加工をご利用いただけます。特筆すべきことは、最大直径500 mmまでのワークも新たに同時面取りができるようになっていることです。これはどちらの工法もご利用いただけます。FlexChamfer用のドリルユニットは時間がかからず容易に取り付けることができます。これにより、お客様は大ロットの面取りを、経済的かつ素早くChamferCutプロセスで行うことができます。一方、非常に小ロットのワークを加工する場合には、FlexChamferプロセスがご利用いただけ、様々な種類のワークを素早く面取りすることができます。このホブ盤のユニークさはまさにここにあります。

ChamferCut – 速い。経済的。正確。

これは、ChamferCut加工による面取りです

特許取得済みのChamferCutによる面取りの後には、追加の加工は必要ありません。フレージング面取り等で発生する歯面盛り上がりの除去のために必要な2 度目のホブ加工は不要です。所定面取り形状は、面取り加工で完成します。そのため、フレージング工法の場合とは異なり、素材構造に影響が及ぶことがありません。これにより、その後のハード仕上げ加工、特にギアホーニングを行う上で最適な前工程となります。この工法は、非常に大きなロットサイズや大量生産に最適です。

ChamferCutの利点

  • 非常に正確な面取り形状
  • 最高の面取り品質および形状再現性
  • 盛り上がりや材料の変形なし
  • 歯底面取りも標準
  • 歯車製造業界で確立している工法
  • 非常に長い工具寿命
  • ChamferCut工具は簡単かつ低コストで15~20回の再研磨が可能

FlexChamfer – 経済的。高い自由度。正確。

もう一つの選択肢として、当社は新しいFlexChamfer工法を用意しています。歯車は、市販のシャンクドリルで迅速かつ効率良く面取りすることができます。ドリルの動作も完全にNC制御されているので、高い形状再現性と面取り品質を実現します。この工法は、干渉形状を持つワークや様々に形状の異なる小ロットサイズのワークにも最適です。

FlexChamferの利点

  • 自由度が高くかつ幅広い形状に使用可能
  • 制御ソフトウェアLHGearTecでの簡単なプログラミング
  • 干渉形状を持つワークに最適
  • 正確なチャンファー形状
  • 最高水準の形状再現性
  • 簡単にできるNC補正
  • 標準工具の使用(極めて素早く入手可能)
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テクニカルデータ

モジュール
3.50 - 16.00 mm
ワーク直径
300 - 700 mm

Variants

VariantsLC 300LC 300 DCLC 500LC 500 DCLC 300 - 500 / 700 M
モジュール (mm)12.00 / 16.00 / 9.00 / 3.5012.00 / 16.00 / 9.00 / 3.5012.00 / 16.00 / 9.00 / 3.5012.00 / 16.00 / 9.00 / 3.5016.00
ワーク直径 (mm)300300500500700
軸の移動 (mm)700700700700700
シフトの移動 (mm)320320320320320
ホブ直径 (mm)240240240240270
ホブ速度 (min-1)600 / 900 / 1,500 / 3,000600 / 900 / 1,500 / 3,000600 / 900 / 1,500 / 3,000600 / 900 / 1,500 / 3,000600 / 900
テーブルスピード (min-1)100 / 170 / 400100 / 170 / 400100 / 170 / 400100 / 170 / 400100
最大モジュール ChamferCut 面取り (mm)77
最大工具スピード ChamferCut 加工ヘッド (mm)1,2001,200
最大工具径 ChamferCut (mm)130130
最大テーブルスピード (min-1)1,4001,400
最大工具クランプ長(ボアカッター) (mm)370 / 330 / 350370 / 330 / 350370 / 330 / 350370 / 330 / 350330
最大工具クランプ長(シャンクカッター) (mm)460460460460460

機内のギア測定

機内のギア測定がオプションでご利用いただけます。ワーク品質 を定期的にチェックすることができます。また、ツール交換時や新 規部品の段取り時に測定室からの結果を待つ必要もありません。

オートメーション & 機能

手動またはNC
制御のリフトステーションによるロボットローディング

LC 300 - 500 / 700 M